見てみた。現地の文化への敬意が皆無で事実関係の歪曲も多く実に酷い番組だった。特にアーラム・オルドについての説明は完全に嘘八百なので、大使館が文句をつけても良いレベルだろう https://t.co/I0EgKrdj1E
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
当時は「衛星国」ではなくソ連の構成国の一つ。フライングだ。勝手に独立させんじゃねえ。>佐藤氏が訪れた、約30年前までソ連の衛星国だったキルギスhttps://t.co/puGXSCr2DC
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
制作者不明だとか言ってたが、制作者は現在モスクワ郊外に住むバルスコフという人物で、ソ連末期の1990年に建立。独立後にDQNにより破壊されたので、モスクワ市政府の支援で修復された。ちょっとネットで調べただけでもこの程度の情報は見つかるので、全然謎なんかではないhttps://t.co/XM263nJtaN https://t.co/m045ettFBV pic.twitter.com/PylFWTUcUG
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
あと近くのタムガ村のサナトリウムは宇宙飛行士の訓練+リハビリ施設として使われていたことがあった。ガガーリンもたまたま寄ったから現地の人間が記念碑を建てたという話で、別に「愛した」場所ではない https://t.co/c8q4rn4qCX
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
件の番組でバザールのラジオセンターについて「山岳地帯では電波状況が悪く未だ無線が優勢だから」云々と説明されていたが、実際はあれはバザール内の客に場内放送で求人情報等を伝える施設。昔ならともかく、今は山の村でも携帯は使える。そうやって強引に秘境感を出そうとするのは良くない https://t.co/LE6PElMyKm
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
あと、「ゲロみたいな味」と紹介されていた飲み物の名は「チョロ」ではなく「マクスム」。あれを主商品とする飲料ブランドの「ショロ」の名を飲み物自体の名と勘違いしてその名で呼ぶヤポン人は多いわけだが、それが更に訛ったようだ。口に合わないなら合わないで仕方ないが、せめて正しい呼び名を使え https://t.co/mxHhpuiNrK
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
番組の撮影場所も分かるけど、あそこでイヌワシを飛ばしている人達は観光客相手のデモンストレーションの人達です。
— ごまきち (@outesama) 2024年3月12日
デモンストレーションの人達と鷹匠たちとは、明確に一線があります。
わたしも話はしたけれど、変なこと言うな…とは正直思いました。
違和感はそのせいもあるかな…とは思いました。 pic.twitter.com/eIwEsTlgD5
キルギスの鷹狩は、生活技法からの文化です。
— ごまきち (@outesama) 2024年3月12日
だから基本的に一部の人にしかできない方法はとっておらず、親が鷹匠なら子は興味を持ち易いとは思いますが、
必ずしも鷹匠家系で代々受け継ぐものとはキルギスの鷹匠たちからは聞いたことがないです。 pic.twitter.com/rYBbkOyzDk
面倒くさいオタクだと言わないでおこうと考えていましたが、やはり…
— ごまきち (@outesama) 2024年3月12日
昨夜のクレイジージャーニーではキルギスの鷹匠は代々受け継がれるもの的な説明をしていましたが、そんなことはないです。
例えばわたしが一緒に狩りに行った鷹匠チングスさんは、彼の家系にとっては突発的に出た初の鷹匠です。 pic.twitter.com/UmQ741jxUK
伝説ではなくネタと言うか小話。日本人の部分は韓国人になったり中国人になることも。ヤポン人には冗談や社交辞令が通じないので注意すべき>安藤さんは、「日本人とキルギス人は元兄弟で、魚好きは日本へ、肉好きはキルギスに行ったという伝説がキルギスにはあり、多くの人がhttps://t.co/JJDVUg9Ovz
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月4日
人が住んでるので軍艦島とは違う https://t.co/Qb1IcmRdTM
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月4日
別に隠されてもないし秘密都市でもない。あの辺に数あるソ連崩壊による操業停止で人がいなくなった工業都市の一つ https://t.co/Jo6IT8AOpq
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月4日
ソ連時代、ガチの閉鎖都市には都市名がなく地図にも載っていなかった。ウラン鉱山のあったここなんかがそうhttps://t.co/ZSLPW9UAp3 https://t.co/Guu5Ny1RkA
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月4日
追記しました。頓挫系テーマパークではないのだがその方がネタに、映えに繋がるのだろう…。https://t.co/ZEYzyekWEp
— 星野@旧共産遺産と頽廃放浪 (@satian39) 2024年3月12日
キルギスの巨大な謎の壁画に囲まれたアラムオルド、カジサイのレーニン
尚巨大像はキルギスの叙事詩『マナス』の語り手であるサヤクバイ・カララエフ氏の記念碑だ。 pic.twitter.com/9kIrON2B9F
バルスコーン渓谷のガガーリンのモニュメント、辺境都市エニリチェク(キルギス)https://t.co/tkFUJ4Ka4Z
— 星野@旧共産遺産と頽廃放浪 (@satian39) 2024年3月5日
イシククル湖からバルスコーン渓谷へ。
雄大な山々に向かい車を走り進めていると、奇妙な光景に遭遇する。
と、旧ソ連時代の辺境都市エニリチェク。
迷ったけど思う事も色々ありしたためました pic.twitter.com/iCWZeJTrGs
この方は本当にひどい。キルギスをソ連の衛星国って言ってたのは呆れたが、別の回では「ブルガリアがソ連から独立」「ソ連だった頃のキューバ」みたいなこと言ってたっけ。
— たんら@一人旅会社員 (@3tanra) 2024年3月17日
別に旧ソ連には大して興味なくて、プロデューサーに言われるがまま旅してる一演者なんだろうね。 https://t.co/S7CYCRQRTZ
見てたけど、これは確かに感じたなぁ。
— toshikaz (@toshikaz55) 2024年3月17日
「現地の文化への敬意が皆無」 https://t.co/6iG1GtLQmS
スラムツーリズムノリなんだよね https://t.co/oRFXFIon7A
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2024年3月17日
先行して丁寧に話を聞いて出した案件をYouTuberやテレビがおいしいとこどりをすることはよくある(発信してる人なら被害は皆ある)。例えば情報源に無料で徒労させる、薄い理解でアウトプットがおかしいなどで、クレイジージャーニーではうんと悪いほうに出ててクラスタがざわついていた>一連RT
— 山谷剛史 アジア中国ITライター&異国飯 (@YamayaT) 2024年3月17日
焼き畑農業で数クールのテレビ番組ならいいけど、薄い知識で立ち回って間違った情報を発散した追い手は関係者はみんな名前覚えるから、あのときやらかしたインフルエンサーねと覚えられて相手されなくなる。そうすると後から出てくる知らない人に支持されるしかなくなる。大変だよ?
— 山谷剛史 アジア中国ITライター&異国飯 (@YamayaT) 2024年3月17日
リスペクト皆無だろう https://t.co/jlqXZHl4uR
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
この施設を作ったのはアカエフ時代の政商のケレクシゾフなのだが、番組ではケレック・シーゾフで姓名みたいに。博打で破産なんてしていない。この像もあたかも本人の像であるかのように紹介されてたけど、実際は地元出身の著名なマナス語りサヤクバイ。五百ソム札に肖像が描かれた誰もが知るおっさん https://t.co/BsNWW5Pmt5 pic.twitter.com/noSRtiHt4A
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
アーラム・オルドはチョルポン・アタに現存するルフ・オルド同様、クルグズ人の民族文化振興のための文化センターになるはずで、社会の側からもそう理解されていた。「博打に負けて頓挫した金持ちの道楽」みたいな説明は事実に反する。 https://t.co/sDqPt6SlY9
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
ケレクシゾフは3年前に亡くなったが、まあ政商として汚職で財を成したのは事実だとしても、その財を一応は公益に還元する姿勢があったということで、富豪の中ではマシな部類だとみなされていた https://t.co/3BOlkrvrT3
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
アーラム・オルドの建設が止まったのはまだバキエフ体制が崩壊する前の話なので、結局アカエフが露に逃げてから当人の政治的影響力が弱体化し、実入りがすくなって金が続かなかったのが直接的な原因ではないかと思う https://t.co/WaW83lPOxJ
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2024年3月17日
テレビ業界には優秀なリサーチャーがなかなかいないから、企画書でもロケでも仕上げでもファクトチェックが出来ていないのはさもありなん。
— Y. Miho (@yksilkroad) 2024年3月18日
いつかコーディネートした番組のリサーチ内容、テレビ専門のリサーチ会社がやっていたが、事実無根な内容でおったまげたことがあるから、あれに限らず驚かない
ドキュメンタリーならともかく、バラエティは完全に分業化されているから、ロケに行く人はロケ内容が正しいかどうかも感知しなければ、構成に沿ったものしか撮影しないことも多いし。あの番組の体なら、リサーチは旅人本人ががちゃんとやらないと成立しないのになぁと思ったり。
— Y. Miho (@yksilkroad) 2024年3月18日
まあ、出演者も番組制作サイドもある意味共犯関係にあるわけで、このままの関係を継続していくのだろう。ただ、やっぱりあの出演者はもう少し気をつけて喋ったほうが良いと思う。個人で行くのは大変な場所でも、コーディネーターが許可を取ってくれるから楽な旅だろうけど。
— Y. Miho (@yksilkroad) 2024年3月18日
アーラム・オルド近くの像はGoogleマップで普通に何の像であるか名称も出ているし、クレイジージャーニーでの紹介の在り方は怠惰でしかないのだよね…
— 星野@旧共産遺産と頽廃放浪 (@satian39) 2024年3月17日
謎、秘境、辺境、秘密、ソ連の陰謀めいた恐怖を感じるようなミステリアス感ばかりを演出させるような作りには違和感を抱いていた pic.twitter.com/xtteTvUeGf
…当方のブログにも書いた事ではあるが、ついでにこちらにも記す。
【演出と取るか、やらせと取るか】
先日のクレイジージャーニーを見て思った事を。この手の類の内容を書くのは非常によろしくはないと思うのだが、
旧ソ連の遺構を被写体とする身としては流石に思う事が多かったので敢えてしたためる事にする。
先日放送したキルギスの旧ソ連の“秘密都市”エニリチェク。
実はこちら私も数年前に足を運んでいるのだが、秘密都市ではない。
旧ソ連の閉鎖都市リストは下記より。
中国国境に非常に近いが故軍の管轄下にあり、入域の際は政府の許可が必要であるというセンシティブなエリアなのだ。
通常入域2週間前には書類申請が必要で、当然その時いつ行くのか、何日の滞在なのかなどは記載する。
エニリチェクはゴーストタウンなので人が住んでいる事にとても驚いたというようなシーンがあったが、あれは明らかにおかしい。
まず、2日間の滞在となるなら当然現地かその近辺の宿泊になるだろう。
人が住んでいない場所での宿泊がどうなるか、ホテルなのかキャンプなのか、こうしたやりとりは事前に発生する。
エニリチェクにはホテルがないので、必然的に一般のご家庭への滞在(民泊、ホームステイ)という形になる。
人が住んでいる事は知らなかったというような事はおかしい、知らない筈がないのだ。
(ちなみに入域する際には途中軍の管轄であるゲートを通過する)
エニリチェクを紹介しているWebサイトやWikipediaには、大抵この場所に人が住んでいるという事が記載されている。
(エニリチェク(Engilchek,Эңилчек)のWikipediaは英語のみである)
当然それ位は眼を通すだろう。
やはり知らなかったというのは不自然すぎる。
取材に赴いた写真家氏が番組冒頭の説明で、キルギスの事を旧ソ連“衛星国”と発言していたが、実際は構成国だ。
この違いは大きいというか、全然違う。
…自分で調べていないのだろう、テレビという舞台装置で踊っているだけの演者のように見える。
やらせとまではいかなくても、演出にしても、お粗末な気がする。
ドキュメンタリー調でいきたいのであれば、せめてもっときちんと調べて欲しい。偽りを報道しないで欲しい。
そしてキルギス編・後編で『頓挫系テーマパーク』と写真家氏が説明していたが、実際は違う。アーラム・オルドという。
2009年に建設されたアーラム・オルドは、文化、科学、スピリチュアリティの文化複合施設になる筈だった。
キルギスの若者たちが年長者と意見を交換し、講義やカリキュラム、レッスンなしで学びを得る場所となる筈だった。
コミュニティには365棟のユルトに住み、そのうち36棟は年長者用に指定された。
これによって新しい世代を育成し、そのアイデアが遠く離れた国々にも届き、キルギスにノーベル賞をもたらす…
という壮大なビジョンがあった。
しかし、そのプロジェクトは叶わぬ夢となった。
2010年、当時の大統領クルマンベク・バキエフ氏は2010年キルギス騒乱で権力の座を追われる事となった。
そしてアーラム・オルドは放棄され、現在に至るのだ。
同行していたガイドがテレビ業界の知人の知人なのだが(普通に他人じゃないかというツッコミはさておき…
尚ガイドは人違いなのではというツッコミは、写真家氏がガイドの名前を略称で呼んでいるシーンがあるのでそれはない)
「ベテランの彼が付いていてそれなりに説明をしている筈です。
ガイドの説明には全く聞く耳持たずなのだろうと推測します。
そもそも、テレビ番組、バラエティ番組がガバガバなのは今に始まったことではありませんし、本人たちが反省することもないでしょう。
出演者本人からのクレームならまだしも、外野の人間のそういう声には聞く耳持たないでしょうし、
コンプライアンス的に問題になることはないでしょう」
実際に自分が訪れたり追いかけている場所がこうしてテレビで想いのない人間たちによって紹介されると、
映えとネタを重視した扱いに嘆き悲しむ友人知人を見てきたが、こういう気持ちになるのだな…と、気持ちを理解してしまった…
情報が正しいかどうかなんて関係ない。それを見ている層には重要じゃない。それを届ける側にすら重要じゃない。
バラエティとは言えドキュメンタリー仕立てにしているのに、なんだかな…
尚、マイリ・スウの博物館は、ロシアではなくEU支援で作られてる。
写真家氏、テキトーな事を言わないでくれ…帰国して数ヶ月経っているのだから、調べる時間もあっただろうに。
巨大像もGoogleマップに載っているので何の像か調べもつくのに。
(ちなみにウラン鉱脈はキルギス全土に点在している。秘密都市もひとつではない)
いいテレビ番組とは、真実か否かは関係ない。
テレビでテキトーな事を言ってもファクトチェックもせず、垂れ流した侭だったりやらせ紛いの演出があっても
素知らぬ顔をしている人間より、(知見があった上で)リアルタイムでとんでもない場所へ行き面白い事を呟いてる
限界旅行者たちの方がよっぽどいい意味でクレイジーで、本物だ。
だから私個人は、ファクトチェックもロクにせず過剰演出をし続けるメディアや、見栄えが良く煌びやかな売名やバズに走る人間よりも、
きちんとした情報と事実を誠実に伝え続ける人間の方を信じている。
本気で旧ソ連の遺構、廃墟、モニュメント、遺産、建築などの被写体を追いかけている身としては、
ソ連の遺構をただのエンタメとして消耗している様子を見るのは哀しいものがある。
写真家氏(以前cakesで書かれていた有料記事がとても良かった記憶がある)も番組も嫌いという訳ではない、
リスペクト出来た部分も過去に沢山あっただけに、ただ哀しいだけである。