SATIAN/39番外編 - 主にしょうもない話し -

日常であったしょうもない出来事やたまに宣伝

友人に唆されてレズ風俗に行ってきたお話・終章 〜 ニガシオ、そして 〜

そんなわけで友人に唆されてレズ風俗に行ってきたお話、その4。いよいよ最終章である。
過去のお話はこちらからどうぞ→
友人に唆されてレズ風俗に行ってきたお話・序章 〜 私の父は嘗てバイだった 〜
友人に唆されてレズ風俗に行ってきたお話・第1章 〜 初めてのレンタルルーム 〜
友人に唆されてレズ風俗に行ってきたお話・第2章 〜 Let’s Play ! 〜

まふゆちゃんの攻めが終わり、私のターンへと入れ代わる。
まふゆちゃんに倣いキスから乳、そしてマンマンへと攻める場所を移行していく。
いよいよ秘部とのご対面、この目で見るのは初めてだ…!…意外と茶色いぞ!
さぁ、突撃一番星野二等兵猪突猛進其の儘突き進め!


……
マンマン、くせぇ。

 


え。
やべぇ。
え、マンマンってこんなにくさいのか。
衝撃的であった。
男性は、毎回このマン臭を享受しおっ立てながら有難く舐め回しているのだろうか。。。
いや待てよ、これは、いわゆるスソワキガ、というものなのじゃないだろうか…?

 


うん、臭いけど頑張ろう!と意気込み思い切ってマンマンを舐めてもみたものの。
しょっぱい。
あ、これ、洗ってないやつだ。
うん。
うん………
マンマンをくぱぁすると、白い粘液がねちょーっとしていた。
くぱぁしたマンマンは、折り重なるローストビーフにそっくりだった。
半熟卵を落としたローストビーフ丼を悶々と思い出す。
なんとなく、指を入れるのはやめておいた。
くさいなーと思いながら、でも勿体無いし、とりあえず目の前にあるクリちゃんを舐めておいた。
美味しくなかった。
あゝ、これは、大人の味なんだな。
嚙み締める、ニガシオの味。
私はこの日、ほんの少しだけ大人になった。気がする。

 


10分後、無慈悲なタイマー。
事を終えちゃちゃちゃっと手短かにシャワーを浴びる。
まふゆちゃんはボディソープもイソジンも使わなかった。
なんとなく鼻の奥にマンマンの臭いが残っているような気がした。
さっき使ったタオルで身体を拭く。
何事もなかったように着替えるが、ちょっとだけまだ気恥ずかしい。
レンタルルームを出る時、デリ嬢であろうギャル風の女の子と若いサラリーマンに出くわした。
彼らは気を使い、エレベーターに一緒に乗らず見送ってくれた。
ビルの前で、まふゆちゃんとお別れする。良かったらまた遊んでくださいね。ありがとう、無理しないでがんばってね。さようなら。
まふゆちゃんは歌舞伎町のネオン街に消えていった。


私は事の報告をする為、デブと待ち合わせをした。
「何食べようか」「四川料理食べたい」
辛い辛い唐辛子と山椒の刺激が、鼻の奥に残るマンマンの臭いを消し去ってくれそうだったから。
まふゆちゃんはとてもいい子だった。だけどマンマンはもじゃもじゃで臭かった。

 

レズ風俗。
永田カビ先生の体験漫画が話題になったが、先生と私がその体験から得たものは全く違うものだろう。
私は「女の子童貞」を捨てたけど人生も心情も、これと言って何が変わったわけでもない。幸い性病も貰っていない。
特別な充足感があるわけでもないし喪失感を味わったわけでもない。
日常の中の、ちょっとした非日常体験。
終われば変わらぬ日常が平然とその後も続く。


ただ、思ったのは。
女のツボは、女の方が分かっているな、やっぱり。
手マンは女の子の小さな手の方が優しいし気持ちいい。とても繊細。男性はAVよろしく力任せにやってくるバカがいたり「イク事」に重点を起きすぎている奴が多いのだ。
過去に、交際していた男性にイかなかったら「ごめんね」と申し訳なさそう言われる事がプレッシャーとなり、セックスの時間がどんどん億劫になっていった事があった。別にそんなのどうでもいいのに。身体と身体より、心と心を重ねたいのだよ私は。
しかし男は拒絶に弱い生き物なので、そんな素振りを見せる事は出来ない。
ああ、これはタスクなんだ。恋愛をするにあたって、男女交際をするにあたっての必須タスク。週に一度の義務なんだ。そもそもの男女身体の構造の違いを、言った所で理解出来るわけがないだろう…。
そういったプレッシャーを女同士だと感じない。
純然たる快楽は、女同士の方が高め合えるのではないだろうか…?
私は今回ただの童貞マグロだったが次回からは心にもっと余裕を持ってプレイに挑め…るといいなぁ…。

 


そうだ、すっかり書き忘れていたが今回得たもので一番素晴らしかったもの、それは『おっぱいの癒し』だ。
これは本当にすごい。
おっぱいの間に顔を埋めると、包み込まれる優しさでいっぱいになる。
ふわふわ、やわらかい。安堵感、安心感。
男性がおっぱいで『癒される』と言うのが理解出来なかったのだが、漸く分かった気がする。
おっぱいの間に顔を埋めて、ぱふぱふしながらずーっとそのままでいたい。それ以上いらない。
この感覚は、もしかしたら『バブみ』に近いものなのだろうか…?
男性相手では絶対感じ取れないものだ。

 

 

第1章で、私はこう書いた。
『知らない男の身体を触るのは汚いから金払うのは嫌だけど、女の子ならいいかもしれない、なー。なんて思ったりした。』
私は幼年期、大人の男性に性的な悪戯をされた事がある。
親には言えなかった。
怖かった。でも言うと怒られると思った。
悪い事はしていないはずなのに、言い知れぬ罪悪感に襲われた。親を悲しませたくない。嫌われたくない。
故に幼年期の子供、特に親からの愛情を注がれている子供というのは、こういった性的被害の訴えをする事がまず出来ない。
だからこそロリータに倒錯した変質者共は躊躇なく幼子を己の欲望の侭非情な毒牙にかける事が出来るのだ。
身を持って知った。
ショックだったのだろう、その時の記憶は一時的に失われる事となった。
解離性健忘、というらしい。
しかし年月が過ぎ去り性教育を経て暫く経った思春期に、突然その記憶が戻ったのだ。
「ああ、あの時のそれは、そういう事だったのだ」
理解した途端、男性に対するただならぬ無差別なる嫌悪感を覚えた。
以来、ショッキングな出来事やトラウマが原因で記憶に空白が生じる事が、私には時々ある。
本当に覚えていない悲しい出来事が未だに幾つかあるが、アナログで日記を付ける習慣があるので記憶はなくても記録はある。


自分の事は、他人事以上に、他人事。
私はそう思っている。自己という他者を俯瞰しながら生きている。
(話しは逸れたが)そのような過去があるからか、私は男の『性』に興味を持ち面白がりつつも何処かしらで嫌悪している部分がある。この矛盾する相反する感情は、取り除く事は難しいかもしれない。
しかし女の『性』には何の抵抗もなく触れられる。ドキドキと緊張はするけど。もしかしたらそこに、男の性に対する恐怖心を取り除くヒントがないだろうか…??
…と、思ったが今の所これといって見つからない。
うん、やっぱり女の性と男の性は別問題に違いない。


もっと深く、潜らなければ分からない事が沢山ある。
だって、ほら、まだ『貝合わせ』もやってないし。次は90分コースで挑むしかないんじゃないかな。
私はまだまだ『童貞』だ。

 

 

 

〈 終幕 〉